自転車走行中は、できるだけ頻繁に振り向いて、後方の状況を把握する必要があります。特に車道では自転車より速い車両がたくさん走っていますから、後方から近づいていくる車両をきちんと把握する必要があります。
しかし、まっすぐ走りながらちゃんと後ろを見るのは、実は案外難しいものです。積極的に練習してスキルを身に付ける必要があります。
なお、日本の車道は左側通行であり、自転車は車道の左端を走るルールなので、後方確認は右向きに振り向くことがほとんどです。この記事でもその前提で説明します。
後方確認のテクニック
後方確認が不安な方は、以下のステップで試してみてください。
右に曲がらないように気をつける
後ろを見るときは、ハンドルに注意を向けてください。ハンドルを両手でしっかり握ったまま右後方を向こうとすると、ハンドルが右に切れてしまい、大変危険です。若干左に切りながらくらいのイメージが必要です。
左腕をリラックスさせる
向く方向と反対の腕(左腕)が突っ張らないように、左の肩を少し落とし、ひじを曲げ、左手を緩めます。この状態で右肩の向こうを見るように体をねじるのが基本的な方法です。
右手を完全に放す
さらに右手を完全に放してしまうことで、体をねじるのが容易になります。
左手をハンドルバーの上へ
さらに左手をドロップハンドルの上ハンドルの内側を握ることで、ハンドルが動きにくくなります。ただし、これで右手を放してしまうとブレーキが使えません。十分に安全な場所でのみ使える方法です。
サドルから腰を上げる
サドルから腰を上げれば、さらに体をねじるのが容易になります。
ミラーを装備する
自転車用に販売されているバックミラーを装備するのも安全のために非常に有効です。ただしミラーには死角があり、これだけで十分とは言えないので、必ず目視での後方確認も行う必要があります。
練習する
しっかり直進しながら、しっかり後方を見られるようになるには、練習を積む必要があります。
とても頻繁に行う動作ですから、練習だと思って後方確認を意識しながら走り続けることで、自然と上達することができるでしょう。